現在では当たり前に使われているギターのテクニック「タッピング」。

それを広めたのは間違いなく彼だった。

そして、幾度のメンバーチェンジを乗り越え、彼等はまだ「生きる伝説」としてハードロックの頂に君臨し続けている。

【Van Halen(ヴァン・ヘイレン)】2人の兄弟から始まったこのバンドは世界に衝撃を与え続けている。

この記事ではVan Halenのプロフィールや伝説について紹介していきます。

Van Halenの現メンバープロフィール

デイヴィッド・リー・ロス

デイヴィッド・リー・ロス

デイヴィッド・リー・ロス2007

英語表記:David Lee Roth

ニックネーム:デイヴ

生誕:1954年10月10日

出身地:アメリカ合衆国 インディアナ州ブルーミントン

身長:183cm

担当楽器:ボーカル

在籍:1978-1985、1996、2007-

人物

  • 明るく豪快で華やかなキャラクターから「ダイヤモンド・デイヴ」と呼ばれることもある。
  • Van Halenの初代ボーカリスト。
  • 2度Van Halenを脱退しているが、現在は再加入している。
  • 2012年5月から2013年2月まで日本に住んでいた。

エドワード・ヴァン・ヘイレン

エドワード・ヴァン・ヘイレン

英語表記:Edward Van Halen

本名:Edward Lodewijk Van Halen

ニックネーム

  • エディ
  • エディ・ヴァン・ヘイレン

生誕:1955年1月26日

出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサデナ(生まれ:オランダ ナイメーヘン)

身長:173cm

担当楽器:ギター

人物

  • アレックス・ヴァン・ヘイレンの実弟。
  • 1981年に女優のヴァレリー・バーティネリと結婚、2007年12月6日に離婚。
  • 2000年、喉頭癌が発覚し、バンド活動を中断したことがある。(現在病気は完治したとされている。)
  • 「タッピング」を世界に広めたパイオニア。
  • 「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」で2003年は第70位、2011年は第8位にランキングされた。

アレックス・ヴァン・ヘイレン

アレックス・ヴァン・ヘイレン

英語表記:Alex van Halen

本名:Alexander Arthur van Halen

生誕:1953年5月8日

出身地: アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサデナ(生まれ:オランダ ナイメーヘン)

身長:183cm

担当楽器:ドラム

人物

  • エドワード・ヴァン・ヘイレンの実兄。
  • 「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において32位。

ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン

ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン

英語表記:Wolfgang Van Halen

ニックネーム

  • ウルフ(Wolf)
  • ウルフィー(Wolfie)

生誕:1991年3月16日

出身地: アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサデナ

身長:178cm

担当楽器:ベース

在籍:2006-

人物

  • エドワード・ヴァン・ヘイレンの実の息子。
  • 名前はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトに由来している。

Van Halenの旧メンバープロフィール

サミー・ヘイガー

サミー・ヘイガー

英語表記:Sammy Hagar

本名:Samuel Roy Hagar

生誕:1947年10月13日

出身地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州モントレー

身長:178cm

担当楽器:ボーカル

在籍:1985-1996、2004-2006

人物

  • Van Halenの2代目ボーカリスト。
  • ハイトーンヴォイスが特徴的。
  • 「Voice of America」と言われるほど歌唱力が高い。

マイケル・アンソニー

マイケル・アンソニー

英語表記:Michael Anthony

本名:Michael Anthony Sobolewski

生誕:1954年6月20日

出身地:アメリカ イリノイ州シカゴ

担当楽器:ベース

在籍:1978-2006

人物

  • Van Halenの初代ベーシスト。
  • ジャックダニエル(ウイスキー)が好き。
  • ハイトーンのコーラスが特徴的で「キャノンマウス」の異名を持つ。

ゲイリー・シェローン

ゲイリー・シェローン

英語表記:Gary Cherone

本名:Gary Francis Cane Cherone

生誕:1961年7月26日

出身地:アメリカ マサチューセッツ州マルヴェン

担当楽器:ボーカル

人物

  • エクストリームのボーカリストとして知られている。
  • エクストリームが活動停止に追い込まれた時に、ヴァン・ヘイレン兄弟からの誘いでVan Halenに加入。
  • Van Halen3代目ボーカリスト。

デビューまでの来歴

Van Halenロゴ

Van Halen結成まで

ヴァン・ヘイレン兄弟は最初「ジェネシス」というバンドを結成。

  • ロージャン・ラバー・カンパニー
  • ブローケン・コムス

など数度の改名をしながら音楽活動を続けていた。

Van Halen結成

その後、ヴァン・ヘイレン兄弟はそろってパサディナシティカレッジに入学。

バンド名を「マンモス」に改名。

そこで、校内で人気を争っていた対バン仲間の「RED BALL JETS(レッド・ボールジェッツ)」からデイヴィッド・リー・ロスを引き抜いた。

その理由は、デイヴィッド・リー・ロスがPA機材をヴァン・ヘイレン兄弟のバンドに貸していたため、兄弟がレンタル料を惜しんで引き抜いたと言われている。

しかし、デイヴィッド・リー・ロスはマンモス加入後もヴァン・ヘイレン兄弟にレンタル料を請求していた。

更に、ヴァン・ヘイレン兄弟は同じ学校のバンド「スネイク」から、ヴォーカル兼ベーシストのマイケル・アンソニーを引き抜いた。

こうしてVan Halenのオリジナルメンバー4人がそろった。

ここでデイヴィッド・リー・ロスの提案でバンド名を「Van Halen」に改名した。

ワーナーとの契約

Van HalenはロサンゼルスなどでLiveを重ね人気を得ていった。

1976年、Kissのジーン・シモンズの資金援助で、Van Halenはデモテープを作るが、マイナーレーベルからの契約話をことごとく断り、メジャーなレコード会社はどこも興味を示さなかった。

1977年11月、レギュラー出演していたクラブに、Warner Bros. Records(ワーナー・ブラザース・レコード)社長と、プロデューサーのテッド・テンプルマンが突然現れた。

そして、Van Halenに契約書を渡し、24時間以内の契約を迫った。

Van Halenはその場で契約を決め、ようやくワーナーからのデビューが決定した。

デビュー後の来歴

初期

Van Halenは1978年1月、デビューシングル「ユー・リアリー・ガット・ミー」をリリース。(この曲はキンクスのカヴァー曲)

1978年2月、アルバム『Van Halen』をリリース。

Van Halen最大の武器であるエドワード・ヴァン・ヘイレンのタッピングや、クォリティの高いギターサウンドは高い評価を受け、全米19位というセールスを記録した。

Van Halenは勢いそのままに、2ndアルバム『Van Halen II』、3rdアルバム『Women And Children First』、4thアルバム『Fair Warning』、5thアルバム『Diver Down』をリリース。

どれも高いセールスを記録した。

そして、1984年1月、6枚目のアルバム『1984』をリリース。このアルバムは初期のVan Halenの最高傑作と言われている。

セールス的にも全米最高2位を獲得している。

順風満帆に見えるバンド活動の裏でVan Halenには大きな亀裂が生じていた。

本格的にVan Halenのサウンドにシンセサイザーを使っていこうとするエドワード・ヴァン・ヘイレンと

「我々はギターを武器として闘っていくべき」「オレはお前がキーボードを弾く姿なんてみたくない。」と主張するデイヴィッド・リー・ロスが対立。

Van Halenの曲にはこれまでも鍵盤楽器が一部で導入されていましたが、「Jump」ほどポップ色の強い楽曲は初めてでした。

デイヴィッド・リー・ロスは2年以上「Jump」の歌詞を書くことを拒否していました。

そして、デイヴィッド・リー・ロスは1985年にソロアルバム『CRAZY FROM THE HEAT』をリリースし、脱退を発表しました。

こうして稀に見る華やかさを武器に「ダイヤモンド・デイヴ」と呼ばれたデイヴィッド・リー・ロスはVan Halenを去りました。

サミー・ヘイガー時代

その後、Van Halenは2代目ボーカリストとしてサミー・ヘイガーを迎えます。

1986年3月、サミー・ヘイガーが加入してからの最初のアルバム『5150』をリリース。

サミー・ヘイガーの特徴的な「Hello!Baby!」というシャウトから始まるこの作品は全米1位を獲得。

「ポップ過ぎる」という声もありますが、「サミー・ヘイガーの方が好き」という声もあり、良い意味でも悪い意味でも賛否両論の作品となりました。

その後も、『OU812』『For Unlawful Carnal Knowledge』、初のライヴアルバム『Live:Right Here, Right Now(ライヴ:ライト・ヒア、ライト・ナウ)』10thアルバム『Balance(バランス)』とヒットを連発していった。

1996年6月、サミー・ヘイガーの脱退が伝えられた。

脱退の理由については現在も明かされていないが、エドワード・ヴァン・ヘイレンとの不仲とされる意見が多い。

デイヴィッド・リー・ロスの復帰、そして脱退

1996年10月、ベストアルバム『Best Of Volume 1(グレイテスト・ヒッツ)』リリース。

18年の集大成。そして、10年ぶりにオリジナルメンバーでの新曲が含まれたアルバム。

このデイヴィッド・リー・ロスの復帰はベストアルバムのリリースを大いに盛り上げた。

しかし、アルバムリリース後、デイヴィッド・リー・ロスは「アルバムの宣伝に使われた」と発言し再びVan Halenを脱退した。

ゲイリー・シェローン時代

Van Halen3代目のボーカリストとして、Extremeのボーカリストとして知られるゲイリー・シェローンが加入。

1998年3月、11thアルバム『Van Halen III(ヴァン・ヘイレンIII)』をリリース。

1999年、次のアルバムのレコーディング中にゲイリー・シェローンが脱退。

理由は、明かされていないが、デイヴィッド・リー・ロスやサミー・ヘイガーのような成功を収められなかったことで責任を負わされて解雇されたと言われている。

ゲイリー・シェローン自身は、「バンドとレコード会社の意見の食い違いでレコーディングが進まなかったことへ苛立ったため」と話している。

「Van Halenに対して負の感情は持っていない」とも語っている。

その後、2000年にエドワード・ヴァン・ヘイレンの喉頭癌が発覚。Van Halenは活動休止状態になる。

サミー・ヘイガーの復帰

2004年、サミー・ヘイガーが電撃的に復帰。6月から全米ツアーを開始。

2004年8月、2枚組ベストアルバム『The Best Of Both Worlds』をリリース。

エドワード・ヴァン・ヘイレンとサミー・ヘイガーの関係が再び悪化。

サミー・ヘイガーは全米ツアー終了と同時に、再びVan Halenを脱退している。

活動休止とマイケル・アンソニーの解雇

その後、バンドは再び活動休止状態に。

2006年マイケル・アンソニーが雑誌のインタビューで、バンドが事実上の解散状態にあることを告白。

2002年に行われたサミー・ヘイガーとデイヴィッド・リー・ロスによるカップリングツアー「SAM & DAVE」にバックバンドのメンバーとして数公演だけ参加したことを理由にVan Halenを解雇されていたことを告白しました。

活動再開

2007年1月8日、Van Halenはロックの殿堂入りを果たす。

2007年3月8日、公式サイトにてエドワード・ヴァン・ヘイレン自身の体調が完璧ではない事を理由にリハビリ施設に入所していることが発表された。

2007年8月13日、記者会見を開き、ボーカルにデイヴィッド・リー・ロス、ベースにウルフギャング・ヴァン・ヘイレンを迎え活動を再開することを正式に発表。

2007年9月27日から全米ツアーを開催。

2012年2月7日、12thアルバム『A Different Kind of Truth(ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース)』をリリース。

2012年5月、エドワード・ヴァン・ヘイレンはインタビューで2011年春に舌ガンが再発していた事を告白。

2012年8月、エドワード・ヴァン・ヘイレンが大腸憩室炎の緊急手術を受ける。

2015年3月31日、2013年の東京ドーム公演を収録したライヴアルバム『Tokyo Dome Live in Concert(ライヴ・イン・ジャパン)』をリリース。

Van Halenの伝説やエピソード

ツアー中のわがまま

若かりし頃のVan Halenは絵にかいたようなロックスターだった。

ツアー中のプロモーター達に対するわがままは伝説として語り継がれている。

その伝説の中でも有名なのが「M&Mチョコの茶色を抜いておけ」というものだった。

カラフルな色が特徴のM&Mチョコだがそれの茶色だけを抜いておくようにスタッフに指示していたというもの。

しかも、茶色が入っているのを見つけるとホテルだろうと楽屋だろうとめちゃくちゃに破壊してしまうというわがままっぷり。

ロックスターと言うより子供のような話かもしれませんね。

「タッピング」で革命を

Van Halenを語るうえで欠かせないのがエドワード・ヴァン・ヘイレンの「タッピング」だ。

現在では普通に使われるテクニックとなっているが、当時は革命的なテクニックだった。

しばしばこのテックニックはエドワード・ヴァン・ヘイレンが生みだしたと言われることもあるが、その前からあったテクニックだとされる方がメジャーです。

しかし、この「タッピング」を広く世に知らしめたのは間違いなくエドワード・ヴァン・ヘイレンでしょう。

マイケル・アンソニーとジャックダニエル

マイケル・アンソニーはVan Halenの初代ベーシストとしてVan Halenを支えてきました。

そんなマイケル・アンソニーの好きなものと言えばジャックダニエル(ウイスキー)です。

彼はジャックダニエルが好きすぎて、ジャックダニエルを模したベースを愛用していました。

ジャックダニエル型ベース

Van Halenの代表作

Van Halenの代表作と言えば彼らの6枚目のアルバム『1984』ではないでしょうか?

Van Halen「1984」

その中でも代表曲と言えるのは「Jump」。

Van Halen初の全米1位を獲得したこの曲は、シンセサイザーによるイントロが印象的で誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

あとがき

「ハードロックと言えばVan Halen。」

こんなことを思っている方も多いのではないでしょうか?

天才、エドワード・ヴァン・ヘイレン。

類稀な華やかさを持つ、デイヴィッド・リー・ロス。

「Voice of America」とまで言われた天才ボーカリスト、サミー・ヘイガー。

それを支えてきたマイケル・アンソニー。

今なお支えるアレックス・ヴァン・ヘイレン、ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン。

この記事でVan Halenのファンが一人でも増えてくれることを願います。